シンガポールの日本映画シェア〜1: 伸びしろあり

コンスタントに公開される日本映画

東南アジアで日本映画の人気が高まっているというのは、よく耳にする。ジャパニーズアニメや漫画の勢いには敵わないものの、映画にも一定数のファンがいることは間違いない。
シンガポールはどうかというと、邦画の公開は近年コンスタントにされている。記憶に新しいのは、2016年暮れに一般公開され、現地でもかなり評判が良かったという「君の名は」。
続く2017年も「銀魂」など複数がリリースされ、2018年も「THE LAST RECIPE」(邦題: ラストレシピ 麒麟の舌の記憶)、「The Miracles Of The Namiya General Store」(放題: ナミヤ雑貨店の奇蹟)などが公開されている。

市場シェアはまだまだ

では、マーケット全体における規模はというと、実際はまだまだのようだ。あくまでsgeigalifeの独自リサーチからの見解だが、シンガポールの映画マーケットはハリウッド作品のシェアが圧倒的、次いでチャイニーズ作品だ。
中華系シンガポール人が多いお国柄、チャイニーズ作品の需要があるのは自然だろう。英語が第一言語のシンガポールにおいてハリウッドが人気なのも、もはや説明不要だろう。

現地の客層は?

ならば、せめて3番目の地位に、日本映画をつけられないだろうか。そのヒントを探るには、まず今の客層を知ることが不可欠だ。
現在の観客属性は、大まかには“駐在員の奥様”、“駐在員親子(子どもがある程度大きい場合)”、“独身日本人”、“日本好きのローカル人”が挙げられる。
日本語に飢えている日本人も多いようで、字幕を追うストレスなしに楽しめる鑑賞タイムが喜ばれているようだ。日本にいたら観ないであろう作品でも、海外にいたら観たくなる、という声はよく聞く。
日本語が理解できるできないに関わらず、シンガポール人やチャイニーズのお客さんも割と多い。メイドインジャパンのブランド力は映画にも及んでいるようで、“日本の”と聞いただけで強い興味を示す人も少なくない。
しかし、メインストリームにはまだまだだ。
そこで、妙案をひとつ思いついた。

(2に続く)